世界遺産「熊野古道と熊野三山」

 お正月に熊野古道と熊野三山を巡ってきました。田辺市本宮町の熊野本宮大社と新宮市の熊野速玉大社の初詣が目的です。大阪から一路南へ向かい、和歌山県田辺市の中辺路から熊野の山々を縫って新宮まで約5時間かかります。和歌山県が観光振興の目玉にしている「熊野古道」の広報活動には力が入っており、途中立ち寄った熊野古道の案内所の情報では、“昨年は豪雨の影響で来訪者がかなり減少したものの、最近は徐々に戻りつつあり、若い方の来訪も目立っている”らしい。熊野山地の方々に、大規模な山崩れで落下した巨岩がそのまま残されていたり、河原が広く水が美しい「熊野川」に架かる鉄橋には今も枯れた流木が引っかかっているなど、すさまじい豪雨の傷跡を見ることができました。

 和歌山県新宮市にある「熊野速玉大社」に参詣し神官から厳かに年初のご祈祷を受けた後、八咫烏でも有名な「熊野本宮大社」に参詣しました。正月4日でも信心深い善男善女が長い初詣の列をつくり、予想以上に多くの参詣者で賑わっていました。年配の方ばかりでなく若い男女の参詣が多かったことが印象的でした。本来“神社はお願いするところでなく感謝するところ”だそうですが、どうしてもお願いごとになってしまいます。お賽銭箱の数がやたら多くて、持っていた財布の中の硬貨はすぐに空になってしまいました。

 参詣で心を清めた後は、西日本最大の露天風呂で有名な「わたらせ温泉」に向かいました。美人の湯と称される完全かけ流しの天然温泉を配した3つの大きな宿泊施設(ホテルささゆり、ホテルやまゆり、ホテルひめゆり)は宿泊客ですべて満員でした。温泉の露天風呂に入りたかったのですが、宿泊館から徒歩で4分、大きな橋を渡ったその先にあるとのこと、冷え込みが厳しく風邪をひきそうで、さすがに足が向きませんでした。ペットハウスを併設してペット連れのお客様を誘導する受け入れ体制が整えられていました。

 料理やコーヒーにここの温泉水を利用するために、大きな容器を持参する方もいました。

健康、癒し、美容、治療など、天然温泉の効用はやはり貴重で価値がありますね。(観光ビジネス研究会 加藤 弘治)

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撮影日:2013年01月04日 撮影場所:熊野速玉大社

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Q1: ユネスコ世界遺産は日本にいくつあるの?

A1: ユネスコの世界遺産に登録される文化遺産と自然遺産は合わせて16あります。

 自然遺産は「屋久島」、「白神山地」、「知床」、「小笠原諸島」の4か所、文化遺産は「法隆寺地域の仏教建造物」、「姫路城」、「古都京都の文化財」、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」、「原爆ドーム」、「厳島神社」、「古都奈良の文化財」、「日光の社寺」、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」、「紀伊山地の霊場と参詣道」、「石見銀山遺跡とその文化的景観」、「平泉ー仏教土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」の12か所です。

 

Q2: へ〜世界遺産は沢山あるんだね。「紀伊山地の霊場と参詣道」って和歌山県の観光資源なの?

A2: ユネスコの世界文化遺産に登録される「紀伊山地の霊場と参詣道」は、和歌山県・奈良県・三重県にまたがる紀伊山地に点在する霊場を参詣する道を全体的に世界遺産として認めたものです。

 

Q3: ところで、熊野古道ってどんな道なの?

A3: 熊野詣に訪れるために先人たちが熊野三山をめざして通った古道が「熊野古道」です。 熊野への信仰は平安時代、皇族や貴族たちが競って「熊野御幸」を行うようになり、熊野信仰は武士階級、庶民へと広がりました。その参詣は京都から泉州を通って紀伊国に入り海辺を南下、田辺から先は山間に開かれた中辺路を通って、熊野本宮大社に参拝。本宮からは熊野川を舟で下って新宮の熊野速玉大社・那智山の熊野那智大社を巡り、本宮から帰途につく行程でした。 人々はこの道のりを、聖地への憧れとさまざまな祈り、願いを抱きながら、およそ1ヶ月をかけて歩いたといいます。熊野詣は国内旅行の原型の一つと言われています。

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撮影日:2013年01月04日 撮影場所:熊野速玉大社

 

Q4: などほど、熊野古道って、熊野本宮大社や熊野速玉大社などに行くための道なんだね。これらの大社ってどんな所なの?

A4: 熊野本宮大社は、熊野の信仰の地として、宇多法皇の御世から皇族の参拝が百数十回にもおよび、 その様子は“蟻の熊野詣”にたとえられるほど熊野へ参拝者はあとをたたなかったと言われます。 歴史を感じさせる熊野本宮大社の社殿は、国の重要文化財に指定されています。

 熊野速玉大社は、熊野三山のひとつとして全国に祀られる数千社の熊野神社の総本宮で、御祭神は、熊野速玉大神(いざなぎのみこと)・熊野夫須美大神(いざなみのみこと)を主神に、 十二柱の神々が祀られています。

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撮影日:2013年01月04日 撮影場所:熊野本宮大社

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