「那覇まちま〜い」に参加してきました

 「ガイドと歩く那覇まちま〜い」という街歩きツアーに参加して来ました。沖縄那覇には既に何度か観光で来ていて主要な観光地には大抵行ったことがあり、今回は行ったことのない場所に行きたかったことと、あまり時間がなかったため短時間で見て回ることが出来ること、という2つの条件を満たす観光地を探している時に知ったものでした。

 私が参加したツアーは、「しかまち・カンパチ・栄町市場めぐり」というものです。那覇の市場と言えば、国際通りからほど近い牧志公設市場が観光地としても有名ですが、栄町市場はそこから少し離れた安里という場所にある戦後復興の頃に作られた古い市場です。地元の人に愛されている、いわば時代に取り残されたままという表現がぴったりの市場です。この栄町市場は、有名な「ひめゆり学園」が戦中まで建っていた場所にあり、戦争で瓦礫となってしまった跡地に作られたということです。

 さて、ゆいレール安里駅でガイドさんと待ち合わせして出発です。市場の施設はかなり老朽化していて、アーケードの屋根の生地が破れてなくなっているところがあちこちにあり、空き店舗もあってどちらかと言えば寂れてしまった市場の様相なのですが、歩いている人の数は意外に多いのです。市場の中は迷路のようになっていて古くからある店構えが多く、うちなんちゅ(沖縄の人)ではない私でも昔小さい頃によく行った市場を思い出しノスタルジーを感じさせてくれます。実際に、存続が危うい状況になっていた時期もあったそうですが、多くの人の働きがあって、少しずつ活気を取り戻してきたのだとガイドさんから聞きました。肉屋、八百屋などどこの市場にもあるような店もありますが、バーや居酒屋、料理店などもあって、夜も賑わっているようで、この市場にはまだ元気なパワーがあることがわかります。

 ガイドさんは、いろいろなお店の紹介も交えながら、この市場や沖縄の歴史を語ってくれて、とても興味深いお話をいろいろと聞くことができました。1時間という短い時間でしたが、ディープな沖縄にしっかりと触れることができたと思います。

 栄町市場はきっと那覇に住む人たちの原風景なのでしょう。だから、今もなくなってしまうことなく、人を集めることが出来るのでしょう。

 最後は市場の中で解散になります。解散後は、市場の中で、むじ汁を食べ、お土産にサーターアンダギー(沖縄ドーナツ)とラフテー(豚の角煮)を買って帰りました。そんな買い物も楽しめる楽しいツアーでした。(観光ビジネス研究会 柿原 泰宏)

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 撮影日:2012年12月03日  撮影場所:那覇市栄町市場

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Q1: 「まちま〜い」とか「しかまち・カンパチ」ってどういう意味なの?

A1: 「まちま〜い」は街をうろうろするという意味で、「しかまち・カンパチ」というのは驚きを表す語呂合わせの「おどろき、桃の木」と同じようなニュアンスで、いずれも沖縄の言葉とのことです。ちなみに、市場はマチグヮーと呼びます。

 

Q2:へ〜沖縄の言葉って面白いね、「那覇まちま〜い」についてもっと教えて?

A2: 那覇市観光協会の主催する、那覇の街中を現地ガイドと歩いて回るツアーです。30以上のツアーが企画されていて、例えば、「命どぅ宝 〜首里の戦跡をたどる〜」といった戦跡を巡るツアーや、やちむん(焼き物)や泡盛をめぐるツアーなど多彩な内容となっています。ツアーを開始してからちょうど2年ということですが、順調に参加者数は増えているようです。冬場の沖縄は、歩くにもちょうど良い気候で、観光のオフシーズンでもあることから、シーズンによる観光客減を補うイベントとして有効なようです。

 

Q3: ところで、なんで「街歩き」なんだろう?

A3: 長崎さるく博というイベントにより街歩きイベントが脚光を浴びるようになったと言われています。このイベントが多くの人を集めたこともあって、2012年に観光庁長官表彰を受賞した「大阪あそ歩」のように、街を歩くツアーやイベントが各地で開催されています。観光客にとっては、参加費用が安く、老若男女を問わず気軽に参加できること、ガイドさんや地元の人との交流ができること、ガイドブックからだけでは得られないその土地の情報を得られるといったことで、人気を博しています。また、主催者側のメリットとしては、地元の良さを強くアピールできること、地域のファンを醸成しやすいこと、ガイドには地元愛を持つ人たちをボランティアなどにより活用しやすいため、人件費や教育費用などの投資を抑えられることなどが考えられ、着地型観光にはうってつけのツアー、イベントとなるのです。

 

Q4: 旅と言えば、ご当地グルメを食べたくなるけど、むじ汁って、どんな料理なの?

naha_ichiba_2.jpgA4:「むじ」というのは田芋(ターンム)というサトイモの一種の茎で、むじやターンム、豆腐などの入った味噌仕立ての料理です。一見、普通の味噌汁にも見えますが、豚骨を使ったスープなので、素朴でありながらもしっかりとした味の料理でした。むじの食感は独特の歯ごたえがあって、とてもおいしかったです。お店の方に聞くと、最近はむじの入手が難しくなってきているために、1日に出せる数が限られているということでした。ぜひ一度食べてみてください。

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