大阪歴史博物館視察レポート

観光を専門とする中小企業診断士で構成している合同会社観光ビジネス研究会では、毎月、外部参加者を募集して地域の観光地を視察し、視察終了後、参加者に記入いただいたアンケートを集計して、観光ビジネスの専門家の視点から、SWOTを活用した現状分析を実施し、課題を抽出して、具体的な提案を実施しております。

今回、第2弾として、大阪歴史博物館の視察を取りあげます。

視察日時:2013年1月13日(日)9:30〜11:00 曇り

視察場所:大阪歴史博物館

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●大阪歴史博物館を視察して、良かったと思う点(強み)は、何でしょうか?

・昔の大阪の雰囲気をリアルにイメージできる映像(生活・町並み等)や実物大のジオラマがあること。

・会場が広く、古代〜中世近世〜近代現代と歴史の幅も広くて内容が充実している。

・子供でも楽しめるコーナー(大極殿基壇を組み立てる立体パズル、奈良時代の官人の服を着る体験、江戸時代の両替商を体験、本物の文楽人形をつかう体験、明治時代の双六で遊ぶ、昔の着物を着る体験、スタンプラリー、クイズコーナー、地層パズル等)を用意している。

・大阪城と難波宮の跡地(公園)の景色が一望できるところがあること。

・写真撮影OKな点(※但し、利用には申請が必要。)

・ホームページや館内の多言語対応に取り組んでいること。

 

●大阪歴史博物館を視察して、駄目だと思う点(弱み)は、何でしょうか?

・展示コーナーなどは、難しい文章が多く、幼児や小学生には退屈な印象である。

・1階のレストランに大阪らしい、こだわりのある食べ物が少ない。

・子供向けのスタンプラリーの賞品が大人向けのメモ帳であること。

・ミュージアムショップ(土産品店)が小さく、購入を刺激するインパクトのある土産がない。

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●大阪歴史博物館を視察して、もっとこうして欲しいという点(機会)は、何でしょうか?

・歴史に詳しくない人、小学生、幼児でもわかるような工夫を凝らして欲しい。

・江戸後期〜明治〜大正〜昭和を中心にしたものを見たい。

・ガイドを充実して欲しい。

・土産品店を充実して欲しい。

・実物大ジオラマをもっと増やして欲しい。

・体験型のコーナーを増やして欲しい。

  

●大阪歴史博物館を視察して、今後こうなったら困るという点(脅威)は、何でしょうか?

・大阪市の財政難による閉鎖。

・マナーの悪い来訪客の増加。

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●課題

・単なる教育施設に留まらず、観光客を受け入れるための仕組みの構築が必要である。

(博物館は観光客にとって、その都市について知る絶好の施設であるとの認識を持つ。)

・歴史に詳しくない人、幼児、小学生向けに楽しめるようなイベント・仕掛けの充実が必要である。

・外国人観光客に大阪の文化をわかりやすく伝えることが必要である。

 

●提案

・ファミリー層向けの歴史体験学習の充実と展示内容に興味を引く仕掛けづくりに取り組むこと。

 (土日祝日の体験メニューの増加など、来館日・来館ターゲット層に応じた対応の構築)

・外国人向け対応可能なスタディツアーの企画・開発と受け入れ体制の整備に取り組むこと。

(外国語対応のガイドの常時配置、外国人個人客に対する音声ガイドの無料化等)

・インバウンドが増加している東アジア(韓国、中国、台湾等)に関心のある内容を展示し、土産品の充実に取り組むこと。

(東アジア諸国との交流の歴史、その史跡、文物の紹介、大阪の核となるオリジナル土産品の開発等)

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