梅田スカイビル空中庭園&滝見小路視察レポート

観光ビジネスを専門とする中小企業診断士で構成している合同会社観光ビジネス研究会経営革新等支援機関認定)では、毎月、地域の観光地を視察し、視察終了後、参加者に記入いただいたアンケートを集計して、現状のSWOT(強み・弱み・機会・脅威)を用いて整理し、観光ビジネスの専門家の視点から課題を抽出して、具体的な提案を実施しています。

今回、第4弾として、梅田スカイビル空中庭園&滝見小路の視察を取りあげます。

視察日時:2013年3月10日(日)19:00〜22:30 曇り

視察場所:梅田スカイビル空中庭園&滝見小路

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 写真:梅田スカイビル空中庭園からの大阪の夜景

●梅田スカイビル空中庭園&滝見小路の現状を視察して、良かったと思う点など、強みは、何でしょうか?

<空中庭園>

・外国人観光客やカップルのデートスポットとして人気が高いことが実感できる。

・照明が暗めになっていて、大阪の夜景を綺麗に展望できる工夫をしている。

・夜景、眺望が素晴らしいこと。

・寒さ防止のための毛布サービス

・恋人の聖地という、しっかりとしたテーマを掲げ、テーマに沿った設(しつら)えにしている。

・土産物売り場もゆったりとしたスペースが良い。

・カップルをターゲットに、ムードを高める仕掛け(スカイウォーク・ペアシート)やアイテム(ハート型錠など)が工夫されていた。

・外国人をターゲットにした手頃な価格帯の日本の土産を置いているなど、外国人観光客を意識していること。

 

<滝見小路>

・昭和時代の懐かしさやレトロな雰囲気を感じること。

・レトロな雰囲気の飲食店が豊富に立ち並んでいること。

 

●梅田スカイビル空中庭園&滝見小路の現状を視察して、駄目だと思う点など、弱みは、何でしょうか?

<空中庭園>

・景色の見える窓際はカップルに占領されており、内側の椅子には魅力がない。

・夜景は綺麗だが、見える景色の中にランドマークとなるものがなく、他の夜景の名所と比べると物足りない。

・土産店に店員が少ない。

・タオルやふきんなどが土産物にあったが、泉州タオルがないなど地元産のものが少なかった。

・39Fに上がるエレベーターでもっとワクワクする演出があってもよい。

・駅から少し遠い。

・土産品に「ほんもの」と呼べるようなものが見当たらなかった。

・冬は寒い。

 

<滝見小路>

・空中庭園の顧客がそのまま滝見小路に流れる構造になっていない。

・空中庭園の入場チケットによる割引制度があることに、滝見小路に行って初めて気付いた。

・所々に、昭和レトロの雰囲気を壊している箇所がある。

・空中庭園が若者向けであるのに対し、滝見小路はシニア向けでありギャップがある。

・(日曜の夜ということで客数も少ないせいか)滝見小路に活気が見られなかった。

・昼間は滝が見えたが、夜間は滝が見えなかった。

 

●梅田スカイビル空中庭園&滝見小路の現状を視察して、もっとこうして欲しいという点など、機会は、何でしょうか?

<空中庭園>

・カップルだけでなく、親子の来場があれば会話が弾むのでは。

・建物の中から見える眺めに障害物が多い。

・窓際に座っている人が多く外が良くみえないため、工夫が欲しい。

・見える景色の説明があれば良い(パンフレットにしか記載がない)。

・カップルだけでなく、家族客などにもターゲットを広げ、子供が喜ぶ土産や仕掛けがあっても良い。

・雨の日でも楽しめるようにして欲しい。

 

<滝見小路>

・昭和の時代の懐かしさやレトロな雰囲気はシニアに歓迎されそうだが、若者に理解を深めてもらう工夫が欲しい。

・空中庭園のチケットによる滝見小路での優待サービスが分かり辛い。

・空中庭園と滝見小路との連携が薄い。

・人と交流する仕掛けがあると良い。

 

●梅田スカイビル空中庭園&滝見小路の現状を視察して、今後こうなったら困るという点など、脅威は、何でしょうか?

<空中庭園>

・カップルだけに占領されてしまっては、ショッピングの売上げは上がらない。

・建物、設備が老朽化すること。

・周囲により高層なビルが建って、視界を遮ること、空中庭園同様のサービスを提供すること

・ターゲットをカップルに絞り過ぎているため、飽きられたり、他のデートスポットができて、客数が減ること。

・何の工夫もなく、放置されること。

 

<滝見小路>

・近くに昭和のレトロなイメージで、より魅力的な大規模・本格的な施設ができる懸念

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 写真:空中庭園展望台 記念撮影場所

●課題

<空中庭園>

・カップル以外に来訪してもらえる仕掛けをいかに作るか。

・土産品店の品揃えをいかに魅力的なものにするか。

・来訪者をいかにワクワクさせるか。

 

<滝見小路>

・空中庭園への来訪者をいかに取り込むか。

・昭和の時代を知らない若者に理解してもらえる仕掛けをいかに作るか。

・人との交流をいかに作るか。

 

●提案

<空中庭園>

・カップル以外の観光客や親子連れなどが楽しめるイベントの開催、高層建築物に関するミュージアムなどを提供する。

・土産品の品揃えは、大阪に限らず関西地域に広げて「ほんもの」感のある地域特産物を置く。

・大阪のおばちゃんによる『おせっかいガイド』をオプション化する。

・カップル客の集客策として、全国各地の夜景スポットとの連携した取り組みを行なう(スタンプ・全て廻れば結婚成就、パンフによる相互紹介、等)

 

<滝見小路>

・空中庭園展望台チケット購入者に対して、滝見小路優待チケットをわかり易く別添で渡す。

・親子連れをターゲットとして、昔ながらの遊び(コマ・けん玉など)や購入ができる店舗を設置する。

・外観だけでなく、昭和をもっと意識したメニュー(料理、飲料)を出すなど、内容も含めた「本物の昭和」を演出する。

・大阪のおばちゃんによる『飲食店案内所』を設置する。

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 写真:滝見小路に展示されているダイハツ・ミゼット

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