添乗員派遣ビジネス

 

基本情報(2011年版「観光ビジネス未来白書」より)

社団法人日本添乗サービス協会に加盟する添乗員派遣会社は53社あり、所属する派遣会社に登録される、いわゆるプロの添乗員は11,070名に上っています。 ツアーコンダクターは、以前から、若者、特に若い女性には大変人気があった職業ですが、(社)日本添乗サービス協会の資料によると、現在の平均年齢は35.8 歳であり、20 代は23.3%に過ぎず、通算添乗経験年数の平均も7.46 年と長くなってきました。

 また、年間添乗日数150 日以上の者の平均年収は230.3万円、平均日当は国内で9,450 円、海外で13,250 円であり、ツアーコンダクターが担う責任の重さ、長時間におよぶ拘束時間、要求される業務の多様さに対し、その労働実態はとても満足できるレベルとは言い難いのが現状です。自分自身が旅行をすることが好きなことや、旅行者のお世話をして喜んでいただくことに充実感を覚えるツアーコンダクターの人間性やモチベーションに依存し、改善ができないまま甘えている構造と言わざるを得ません。

 不安定な雇用形態と「日当が低い」、「収入が不安定」、「福利厚生制度が不十分」、「労働時間が長い」、「付加手当が支給されない」等の過酷な労働環境に関する不安や不満が大きいうえに、セクシャルハラスメントと思われる被害を受けた経験も女性で48.1%と約半数にものぼる実態もあります。添乗員派遣会社としては、社会保険の完全加入や付加労働に対する付加手当の支給などの待遇改善や、旅行者等からのセクハラ防止策などが求められています。
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