海外旅行保険ビジネス

 

基本情報(2011年版「観光ビジネス未来白書」より)

 以前は、アメリカの海外旅行保険の保証内容が日本の海外旅行保険の保証内容より格段に高いことで評価が高く、旅行業界においては、アメリカのAIU保険会社の海外旅行保険の取り扱いが圧倒的でしたが、日本の損害保険業界でも次第に保証内容を向上させ、旅行大手のJTBとアメリカの保険会社AIGがジェイアイ傷害火災保険を設立するなど、競争は年々激しさを増しています。 

 2009年の海外旅行保険取扱高は2694976万円(前年比−14.7%)で3年連続の減少となりました。日本人出国旅行数は前年比−3.4%でしたので、保険料の減少率は旅行者数の減少率を大きく上回っており、海外旅行保険業界の競争激化と旅行者の節約志向がうかがえます。しかし、海外旅行で事故に遭う確率は低いので、海外旅行保険の収益性はかなり高いと考えられます。

 最近は、海外旅行保険会社が新たに旅行業者と代理店契約を締結するに際しては、最低保険料取扱高を高く設定して、なかなか代理店契約に応じなくなっている実態もあるようです。取り扱いを担当するのは代理店なのですが、代理店を増やすことによる管理費用の負担を軽減してコスト削減を意図しているのかも知れません。

 日本人の海外旅行者数は多く、海外旅行の目的や旅行そのもの価値観も多様化していますから、単に加入期間だけで保険料を設定せずに、基本契約は割安にしてそれぞれの渡航目的に応じて保険内容を選択できるように、特約の選択肢をさらに充実させて加入意欲を高めることが求められています。

新着情報

 

ネット専用の海外旅行保険

JTB子会社のジェイアイ障害火災保険はインターネットでのみ申込できる海外旅行保険「t@biho(たびほ)」を発売しました。旅行先や年齢、補償内容によって保険料はことなりますが、従来の同社の保険にくらべて最大5割程度安くなる見通しです。

詳しくはこちらをクリックしてください。

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(2012/06/17)

 

ジャパン少額短期保険が、「お天気保険 海外旅行版」を発売

 ジャパン少額短期保険は、7月1日に「海外旅行お天気保険」を発売する。すでに、国内旅行先が雨だった場合に、旅行会社が旅行者へ旅行代金を返金できる「国内旅行お天気保険」を販売しており、約20社との契約がある。旅行会社からは、海外旅行への適用を求める声も多く、今回の実現に至ったという。

 対象は、アジア・パシフィック地域への企画旅行・手配旅行。中国、韓国、香港・マカオ、台湾、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、シンガポール、グアム、サイパン、ハワイ、オーストラリア、ニュージーランドおよびその周辺の国・地域だ。滞在都市の最寄りの空港が公表する気象情報で雨が観測された場合、雨が降ったとみなす。宿泊当日の13〜18時と翌日の8〜13時の合計10時間すべて雨であることが条件。

 1泊ごとに雨の判定を行うため、該当する日数に応じた還元を受けることができる。保険料は、旅行代金の100%を還元する場合で旅行代金の2.4%。還元額は旅行会社が自由に設定でき、旅行代金の50%を還元する場合は旅行代金の1.2%となる。

 今後、欧州や米国での実現に向けて検討を進めていくという。

(2011/6/23 トラベルジャーナルより)

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