観光タクシービジネス

 

基本情報(2011年版「観光ビジネス未来白書」より)

 「観光タクシー」の業界は、一般に100億円程度の市場規模と言われますが、観光タクシー自体が未成熟な業界であり、旅先での移動手段としての観光タクシーの認知度はまだまだ低いと言わざるをえません。

 観光タクシーは、タクシー営業と同じく行政による「事業の許認可」が必要なことから、創意工夫に基づく営業活動が難しい側面を持っています。社名に○○観光タクシー鰍ネどの名称をつけて利用促進を図っているものの、大部分が中小零細業者であり、業界としての統一的な指針は皆無に等しい状態です。

 具体的には、乗務員との相性や料金体系の不透明さ(さらに割高であるというイメージ)、ワンパターンなコース設定、PRの不足等により、観光タクシーが観光振興に十分寄与していない状況です。加えて、高速道路割引によるマイカー利用増大、航空券とレンタカーなどをセットにした旅行代理店の企画の増加や、インターネットや情報誌による旅行情報提供の充実、旅行者のニーズの多様化などで、観光タクシーの普及はなかなか進まない環境にあります。

 一方で、2011年4月に札幌で産声を上げる1,000台規模の「夢大地北海道ガイドタクシー」。これは、観光客の様々なニーズに応えられるよう接遇などの研修を行い、おもてなしの心と観光知識を備えたタクシー乗務員を『観光おもてなし乗務員』と認定し、より質の高いサービスを提供することで、北海道の観光振興とタクシー事業の活性化を図ることを目的とした制度です。市も補助金を出すなど、側面支援をしています。

 また、沖縄県や高知県、岐阜県のタクシー協会や観光協会などは業界の底上げを目指し、「観光ガイドタクシー認定制度」を制定しており、その流れは全国に広がりつつあります。

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