お酒と酒造り発祥の地 三輪の歴史体験ツアー

 観光ビジネスを専門とする中小企業診断士で構成している合同会社観光ビジネス研究会(経営革新等支援機関認定)では、毎月、地域の観光地を視察し、視察終了後、参加者に記入いただいたアンケートを集計して、現状のSWOT(強み・弱み・機会・脅威)を用いて整理し、観光ビジネスの専門家の視点から課題を抽出して、具体的な提案を実施しています。

 今回、第6弾として、奈良県桜井市「三輪」での歴史とお酒を体験するツアーを取りあげます。

視察日時:2013年9月22日(日)13:00〜 

視察場所:奈良県桜井市三輪、今西酒造

 


お酒と酒造り発祥の地 三輪の歴史体験ツアー アンケート結果


利用して、良かったと思う点は何でしょうか?

<大神神社ツアー>

・ガイドの説明が、聞き取りやすい大きな声で、時折、ユーモアやクイズ、写真などを交えながらの説明で工夫され、大変わかりやすかった。他所で育った人だからこそできる、上手に三輪の特徴をとらえたガイドだと感じた。

・ガイドが、にこやかで明るく、フレンドリーな感じで好感が持てた。時々人数を数えて、人数が足りないとなれば、すぐに探して合流できるようにされたこともあり、お気づかいが充実していた。特に、最後にツアー客一人一人へのお礼とともに、飴と手書きのメッセージカードを手渡されたことには、心遣いを感じた。

・ツアー途中にあるお店前においても、地元の大和野菜や地元の名産、お勧めのお店など、初めて訪れる客の興味を惹くような説明があった。

・ツアーに、お猪口のお土産と大神神社お参りのお供え用のお酒と卵が含まれていた。

・大神神社には初詣で何度も訪れていても、また違ったおもむきがあり、周辺神社のご利益、薬井戸、三輪山登拝など初めて知ることが多かった。

大神神社.JPG

<酒蔵ツアー>

・若い社長自ら率先してのガイドに好印象が持て、社長の熱意がひしひしと伝わるものだった。また、三輪の地に最後まで残った酒蔵としての心意気、誇りも感じた。

・説明の内容も酒造りの工程やお酒の違いが生まれる理由など、一通りの説明資料も揃いわかりやすい説明であった。

・酒の銘柄ごとに「香の高低」「味の濃淡」の2軸で表したマップを使いながら、何をポイントに利き酒するのかの事前説明があってわかりやすく、自分の好みを改めて認識することもできる。また、様々なお酒の試飲ができ、試飲の順番についても、きっちりとお酒の持つ味等の特徴により配慮され決められていた。

・押しつけがましい自社の土産などの宣伝が無いことに好感が持てた。

試飲体験.JPG

利用して、こうした方が良かったと思う点(改善すべき点)は何でしょうか?

<ツアー>

・お酒が飲めない人、子供連れのツアー客には事前に飲酒の可否を確認し、駅前店等で販売しているお菓子などの試食を用意しておくとよいのではないか。

・主要なパワースポットでの写真撮影サービスや、ツアー途中に立ち寄ってお茶とお菓子の試食等ができるところが欲しい。

・新しいお酒の飲み方の提案(例えば、ロック)や各々のお酒に合う料理の説明等を行う。また、ツアー客に目隠しでラベルをあてる”酒利き競技(ゲーム)“をやる等の演出があっても良い。ツアー客に酒通の方がいれば、それぞれの酒がどんな料理が合うか等の意見を聞いて、データ蓄積をする。

・遠方の方など、荷物の多いツアー客用に、ツアー中の荷物預かりのサービスがあれば良かった。

・”酒”をテーマにしたツアーなので、”三輪神社の杉玉””聖水””活日神社”のほか、自家用の”田んぼ”見学を加えてはどうか。お供え体験.JPG

・試飲会を蔵主夫婦で行ってはどうか。試飲会場を華やかにすることは、参加者の気持ちを和らげ、酒造りの理解を深めることにつながる。

・ガイドさんの衣装について、神社とのかかわりを感じさせるために、例えば朱色のハッピと白色のパンツスタイルにすれば、参加者だけでなくまわりの方々にも目立つ。また、ツアー参加者全員に今西酒造のハッピを着てもらうと、迷子にならず、活動自体の宣伝にもなって効果的ではないか。

・酒蔵見学が仕込み時期でない場合は仕込み時の写真や映像、麹菌と味の関係など深いところまでの解説等で補うとよいのではないか。

 

<お土産販売>

・日本酒を自宅に持ち帰るのは重いので、お土産の宅配サービスを明示して欲しかった。

・お勧め酒セットを設定する。

・酒蔵においてもお酒とともに、他の売店で売っていたそうめんのフシなどの土産を買うことを誘引するような仕掛けがあっても良かった。

・ツアーに参加された方への、お土産の割引、今後の新酒などの案内(DM)等をするための顧客情報の収集(情報提供希望者のみ)などがあれば良かった。どぶろくなど季節限定品もツアー参加者が予約できるように(郵送もしくは阪急百貨店のお店での受け取りなど)、『「12月の”にごり酒”に興味のある方」は、お知らせをしますので連絡先をご記入ください』のペーパーを配布するか、ノートを回してはどうかと思う。

 

<他の観光施設>

・三輪全域のお店が連携をすればより良くなるのではないか。

 

<その他>

三輪駅前.JPG


・京阪神地区から三輪駅までのアクセスや(最寄りのJRの本数も少ないため)三輪駅の時刻表案内があれば良かった。

・ツアー参加者が再度、三輪を訪問した時のリピーター特典があればリピート率も上がり良い。

・帰りの電車の時刻をチェックしながら、駅近くでお土産物を買う時間を20−30分間くらい、そっと提供する工夫があった方がよい。


以下は、観光ビジネスを専門とする中小企業診断士による課題の抽出と提案です。

○三輪地域の他業者との連携

今西酒造単独の酒造りをテーマにしたツアーの他、同様に、そうめん発祥の地である「三輪そうめん」や「みむろ最中」といった歴史ある名産品などとタイアップしたツアーの企画を行う。

 

○ファンになっていただくための仕掛けづくり

 ・ツアーにおいて、説明資料と一緒に今西酒造の宣伝用パンフレット、配送の注文書も一緒にセットにして配布する。冊子やパンフレットがあると、ツアー参加者がツアー後に家族や友人に話しをする時に話しやすく、三輪地域、今西酒造の両方の宣伝にもなり、口コミで広がる可能性が高まる。

 ・実際に、酒蔵を見学し蔵主のお酒造りにかける思いを聞くと、当酒蔵のファンになる人も多い。希望者には、個人情報を収集し、新酒や季節限定商品、蔵元での様々なイベントなどの案内を、DMやメール、ソーシャルメディア等で行い、ファン作りとファン拡大を図る。

薬井戸.JPG


○三輪地域全体での三輪のブランド創り

「大神神社」「三輪山」「狭井神社」「薬井戸」など三輪地域の歴史的に素晴らしい観光資源や、「三輪そうめん」「みむろ最中」などの名産品とともに、三輪地域全体を「三輪ブランド」というとらえ方で、地域全体の活性化の取り組みを行う。


○酒の作り手としての食への提案

これまで、純粋に酒の味や風味を楽しむことのほか、日本酒と日本料理(高級料理が多い)との相性が語られることが多かったが、今後は、より酒の作り手としての主張を行い、地元の名産の三輪そうめんとの相性や、イタリア料理などの洋食、若年や女性、中年層向けの大衆的な料理にも対象を拡げて、日本酒(今西酒造製の具体的なラベル)との相性を提案していく。

 

○女性客及び外国人観光客の誘致

・大神神社などの史跡めぐりや三輪山の歴史好き、パワースポット好きの女性をターゲットにツアーをPRする。

・海外においては、和食とともに日本酒ブームとなっているため、三輪を日本酒発祥の地としてPRし、旅行会社とのタイアップやソーシャルメディア等による情報発信を行い、外国人観光客を誘致する。

 

○三輪駅や今西酒造へのアクセスの明示

 ・ホームページや観光ツアー案内に、京阪神から三輪駅のアクセスや三輪駅から今西酒造までのアクセスをわかりやすく明示する。また、外国人観光客を呼び込むためには、関空から今西酒造までのアクセスルートを外国語表記で明示する。

 

○日本を代表する観光酒蔵として知名度を上げる

・日本酒発祥地といわれる奈良の中でも、今西酒造ほど観光に力を入れている酒蔵はないと考えられるため、日本を代表する観光酒蔵としてのプロモーションを積極的に実施し、酒造メーカーとしての知名度を上げる。


○駅前店と参道店の有効活用

・両店舗で地域の観光案内、自社のツアーの紹介や受付、本店への誘導などを行って観光客を誘導し、同時に販売商品の「ついで買い」を促進する。

 

チェック

京都で馬車体験&保津川ラフティング視察レポート

観光ビジネスを専門とする中小企業診断士で構成している合同会社観光ビジネス研究会経営革新等支援機関認定)では、毎月、地域の観光地を視察し、視察終了後、参加者に記入いただいたアンケートを集計して、現状のSWOT(強み・弱み・機会・脅威)を用いて整理し、観光ビジネスの専門家の視点から課題を抽出して、具体的な提案を実施しています。

今回、第5弾として、京都亀岡での馬車体験・保津川ラフティングを取りあげます。

視察日時:2013年5月26日(日)13:00〜 

視察場所:京都府亀岡、保津川

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京都で馬車体験&保津川ラフティング視察 アンケート結果

利用して、良かったと思う点は何でしょうか?

<京馬車>

・馬車での走行中に、ガイドが軽快なトークで、馬に関する様々なことや周辺の自然環境などについて丁寧にわかりやすく説明してもらえて勉強になった。子供にもわかりやすい。

・ニンジン餌やり体験や馬に直接触れ合うことができ、貴重な体験ができた。

・のどかな自然の中でゆったりとした体験ができ、馬車特有の気持ちの良さと非日常感が楽しめる。また、時折訪れる登り坂では、馬の力強さを体験できる。

・トロッコ亀岡駅前にあり、JR馬堀駅からも近く(徒歩10分弱)、便利な立地である。

・馬車が車道に出た時の対向車の方の反応がなかなか興味深くて、面白い。

 

<ラフティング>

・装備や道具もすべて揃っており、着替える必要もなく、手ぶらで手軽にラフティングが体験できる。

・流れの緩やかなコースで気軽に楽しめ、子供も安心して体験できる。

・ライフジャケットの着用やガイドの方から安全面に関する事前説明があり、安心感がある。

・川の上で涼しく、新緑の中で自然のマイナスイオンをたくさん吸収でき、野鳥の鳴き声が聞こえ、癒される。

・緩やかな流れの中でも少し激しい地点があり、また、ボートをくるくると回す体験もあり楽しい。保津川下りの観光客とも手を振って交流でき楽しい。

・ガイドの方が常に話しかけてくれていたので飽きない。また、ガイドが気軽に写真撮影してくれるなどのサービスが良い。

・手荷物を責任持って預かってもらえるスタイルは安心できる。また、降り場までの荷物の移動や降り場で足拭き用のタオルなどが用意されており、きめ細かい配慮を感じた。

 

利用して、こうした方が良かったと思う点(改善すべき点)は何でしょうか?

<京馬車>

・走行コースの景観が、開発中で工事車両が散見される点が残念だった。今後、このような景観になっていくというビジョンがあり案内できれば、リピートしたくなると思う。

・景観が良くない分、馬車に乗って目的地に行く途中に子供の興味を惹くような簡単な遊びポイントがあってもいい。(例:馬車からボールを投げて、当たったらちょっとしたお土産がもらえるなど)。また、見ごたえのある観光スポットを回るコースを追加してみてはどうか。

・トロッコ列車の乗客に外国人が多いので、外国人受け入れのための外国語表記看板や案内資料を整備した方が良い。

・馬車の乗車を積極的に呼びかける動きがない。また、トロッコ亀岡駅前の案内表示が小さな看板だけで寂しい。ぜひ馬車に乗りたいとワクワク感を刺激するような演出がもっとあった方が良い。

・愛嬌の好い魅力的なガイドをもっとたくさん育成すればさらに人気が高まりそう。

・記念撮影サービスがあれば良かったと思う。

・各々の馬の名前をわかりやすく掲示し、名前を呼んでニンジン体験するように誘導すれば、もっと馬に親しみが湧くと思う。


<ラフティング>

・緩やかな流れが多く物足りないと感じ、もう少し流れが速いポイントがあってもいい。

・(大人にとって)内容的に物足りなかったので、割高感を感じた。時間が短くなってもいいので価格を下げるか、漕ぐ回数を増やして体験した実感を高めてはどうか。

・本格的なラフティングの楽しさを解説したら、次に繋げられるのではないか。物足りなさを感じる若い観光客をリピート化するのであれば、本格的なラフティングもセットで販売した方が良い。

・携帯電話や財布など濡れると困る貴重品を安心して預けられるようにして欲しい。

・装備が全員同じであったため、参加者が自己選択できるようにすれば、合理的。子供用のパドルがあれば良かった。

・馬車と保津川下りのセット販売が、選択肢としてあった方が良い。

・カップルで協力してラフティングボートを操る企画も面白い。

 

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その他の意見

・BBQができたり、畑などがあると、また来たいと思うかもしれない。

・馬車に乗ってラフティング乗り場に行くのは面白いと思った。

・トロッコ亀岡駅前は、原っぱ状態でテントが2つあるだけでにぎやかさに欠ける。食事箇所やトロッコ乗車まで時間を潰せるサービス、土産物店などを充実してほしい。

・JR嵯峨野線に外国人の乗客が多いにもかかわらず、英語のアナウンスや案内、掲示板などがなく、外国語対応の整備が必要。

・カメラマンを同行させて記念ポイントでの記念写真を撮影し、乗車場所に戻ってくるまでに時間があるので、記念撮影した写真がもらえるなどのサービスがあると満足感が高まる。

・JR馬堀駅から京馬車乗り場までの行き方がわかりにくいため、馬車乗り場までの案内地図が事前にあれば良い。

・内容的には改善の余地が少ないように感じた。価格または解説で値ごろ感を高める工夫が必要。

 

 

以下は、観光ビジネスを専門とする中小企業診断士による課題の抽出と提案です。

消費者視点による他の観光施設と連携したサービスの提供

・JRやトロッコ嵯峨駅等、出発地において、餌やり体験付きで馬車で保津川下りの乗船場まで移動できるという京馬車の存在を知らない人が多い。保津川下りの観光客をターゲットに、「馬車があること」(供給視点)ではなく、「保津川下り乗船場に馬車に乗っていけること」(消費者視点)をわかりやすく、アピールすべきである。

・JRやトロッコ嵯峨駅にて、トロッコ列車&京馬車&保津川下りのセット券の販売

・トロッコ亀岡駅から、馬車で周遊して、トロッコ列車で嵐山に向かうルート

・JR亀岡駅から、ラフティングを体験した後、馬車で周遊して、トロッコ列車で嵐山へ向かうルート、など

 

SNS等を使った告知の強化

・希望者にはデジカメ撮影した写真をツイッターやFacebookページ上にアップするサービスを実施し、「リツイート」や「いいね」、「シェア」を喚起し、SNS利用者で広く告知を行う。

 

着地等での積極的な案内

・トロッコ亀岡駅出口付近で、京馬車へ積極的な誘導、案内を行う。(人による案内、写真を入れた目立つ看板の掲示など)

・トロッコ列車の乗客をターゲットに、トロッコの会社と連携して、トロッコ車内で優待チラシを乗客に配布するなど、馬車に乗って楽しむ着地型観光サービスとして積極的にアピールする。

 

行政や他の観光施設と連携した周辺環境の整備

・京馬車のコースは、亀岡市が再開発中とのことであるが、馬車及びラフティングの魅力をきっちりとお客様に感じていただけるような、環境整備が今後必要である。

・トロッコ列車とも連携して、トロッコ亀岡駅と京馬車周辺を(単なる保津川下りへの通過点でなく)飲食店や土産物などを充実し賑わい感を持たせる。

・京馬車乗り場周辺について、もっと馬車体験のワクワク感を演出する仕掛けづくりを行う。

 

ファミリー客の積極的な取り込みとファミリー以外の需要を喚起

・小学生以下の子供をメインターゲットに、保育園や子供会の行事として活用してもらうよう営業を行う。

・カップル用に横に二人掛け席を馬車に設置する。また、カップル・ラフティングを提案する。

・各種イベントにおいて馬車を活用すると、良い宣伝になるのではないか。

 

外国人受け入れ体制の整備

トロッコ列車の利用客には、アジア系を始め外国人の利用客が多いため、外国人受け入れのための外国語表記のメニューや看板、案内資料等の整備を行う。


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梅田スカイビル空中庭園&滝見小路視察レポート

観光ビジネスを専門とする中小企業診断士で構成している合同会社観光ビジネス研究会経営革新等支援機関認定)では、毎月、地域の観光地を視察し、視察終了後、参加者に記入いただいたアンケートを集計して、現状のSWOT(強み・弱み・機会・脅威)を用いて整理し、観光ビジネスの専門家の視点から課題を抽出して、具体的な提案を実施しています。

今回、第4弾として、梅田スカイビル空中庭園&滝見小路の視察を取りあげます。

視察日時:2013年3月10日(日)19:00〜22:30 曇り

視察場所:梅田スカイビル空中庭園&滝見小路

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 写真:梅田スカイビル空中庭園からの大阪の夜景

●梅田スカイビル空中庭園&滝見小路の現状を視察して、良かったと思う点など、強みは、何でしょうか?

<空中庭園>

・外国人観光客やカップルのデートスポットとして人気が高いことが実感できる。

・照明が暗めになっていて、大阪の夜景を綺麗に展望できる工夫をしている。

・夜景、眺望が素晴らしいこと。

・寒さ防止のための毛布サービス

・恋人の聖地という、しっかりとしたテーマを掲げ、テーマに沿った設(しつら)えにしている。

・土産物売り場もゆったりとしたスペースが良い。

・カップルをターゲットに、ムードを高める仕掛け(スカイウォーク・ペアシート)やアイテム(ハート型錠など)が工夫されていた。

・外国人をターゲットにした手頃な価格帯の日本の土産を置いているなど、外国人観光客を意識していること。

 

<滝見小路>

・昭和時代の懐かしさやレトロな雰囲気を感じること。

・レトロな雰囲気の飲食店が豊富に立ち並んでいること。

 

●梅田スカイビル空中庭園&滝見小路の現状を視察して、駄目だと思う点など、弱みは、何でしょうか?

<空中庭園>

・景色の見える窓際はカップルに占領されており、内側の椅子には魅力がない。

・夜景は綺麗だが、見える景色の中にランドマークとなるものがなく、他の夜景の名所と比べると物足りない。

・土産店に店員が少ない。

・タオルやふきんなどが土産物にあったが、泉州タオルがないなど地元産のものが少なかった。

・39Fに上がるエレベーターでもっとワクワクする演出があってもよい。

・駅から少し遠い。

・土産品に「ほんもの」と呼べるようなものが見当たらなかった。

・冬は寒い。

 

<滝見小路>

・空中庭園の顧客がそのまま滝見小路に流れる構造になっていない。

・空中庭園の入場チケットによる割引制度があることに、滝見小路に行って初めて気付いた。

・所々に、昭和レトロの雰囲気を壊している箇所がある。

・空中庭園が若者向けであるのに対し、滝見小路はシニア向けでありギャップがある。

・(日曜の夜ということで客数も少ないせいか)滝見小路に活気が見られなかった。

・昼間は滝が見えたが、夜間は滝が見えなかった。

 

●梅田スカイビル空中庭園&滝見小路の現状を視察して、もっとこうして欲しいという点など、機会は、何でしょうか?

<空中庭園>

・カップルだけでなく、親子の来場があれば会話が弾むのでは。

・建物の中から見える眺めに障害物が多い。

・窓際に座っている人が多く外が良くみえないため、工夫が欲しい。

・見える景色の説明があれば良い(パンフレットにしか記載がない)。

・カップルだけでなく、家族客などにもターゲットを広げ、子供が喜ぶ土産や仕掛けがあっても良い。

・雨の日でも楽しめるようにして欲しい。

 

<滝見小路>

・昭和の時代の懐かしさやレトロな雰囲気はシニアに歓迎されそうだが、若者に理解を深めてもらう工夫が欲しい。

・空中庭園のチケットによる滝見小路での優待サービスが分かり辛い。

・空中庭園と滝見小路との連携が薄い。

・人と交流する仕掛けがあると良い。

 

●梅田スカイビル空中庭園&滝見小路の現状を視察して、今後こうなったら困るという点など、脅威は、何でしょうか?

<空中庭園>

・カップルだけに占領されてしまっては、ショッピングの売上げは上がらない。

・建物、設備が老朽化すること。

・周囲により高層なビルが建って、視界を遮ること、空中庭園同様のサービスを提供すること

・ターゲットをカップルに絞り過ぎているため、飽きられたり、他のデートスポットができて、客数が減ること。

・何の工夫もなく、放置されること。

 

<滝見小路>

・近くに昭和のレトロなイメージで、より魅力的な大規模・本格的な施設ができる懸念

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 写真:空中庭園展望台 記念撮影場所

●課題

<空中庭園>

・カップル以外に来訪してもらえる仕掛けをいかに作るか。

・土産品店の品揃えをいかに魅力的なものにするか。

・来訪者をいかにワクワクさせるか。

 

<滝見小路>

・空中庭園への来訪者をいかに取り込むか。

・昭和の時代を知らない若者に理解してもらえる仕掛けをいかに作るか。

・人との交流をいかに作るか。

 

●提案

<空中庭園>

・カップル以外の観光客や親子連れなどが楽しめるイベントの開催、高層建築物に関するミュージアムなどを提供する。

・土産品の品揃えは、大阪に限らず関西地域に広げて「ほんもの」感のある地域特産物を置く。

・大阪のおばちゃんによる『おせっかいガイド』をオプション化する。

・カップル客の集客策として、全国各地の夜景スポットとの連携した取り組みを行なう(スタンプ・全て廻れば結婚成就、パンフによる相互紹介、等)

 

<滝見小路>

・空中庭園展望台チケット購入者に対して、滝見小路優待チケットをわかり易く別添で渡す。

・親子連れをターゲットとして、昔ながらの遊び(コマ・けん玉など)や購入ができる店舗を設置する。

・外観だけでなく、昭和をもっと意識したメニュー(料理、飲料)を出すなど、内容も含めた「本物の昭和」を演出する。

・大阪のおばちゃんによる『飲食店案内所』を設置する。

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 写真:滝見小路に展示されているダイハツ・ミゼット

通天閣・新世界視察レポート

観光ビジネスを専門とする中小企業診断士で構成している合同会社観光ビジネス研究会経営革新等支援機関認定)では、毎月、地域の観光地を視察し、視察終了後、参加者に記入いただいたアンケートを集計して、現状のSWOT(強み・弱み・機会・脅威)を用いて整理し、観光ビジネスの専門家の視点から課題を抽出して、具体的な提案を実施しています。

今回、第3弾として、大阪の通天閣・新世界の視察を取りあげます。

視察日時:2013年2月10日(日)10:00〜11:30 晴れ

視察場所:通天閣・新世界

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●通天閣・新世界の現状を視察して、良かったと思う点(強み)は、何でしょうか?

・大阪のシンボルとしてのブランディングができている。

・色々な企画やスタッフのサービス精神が旺盛で、一所懸命さが伝わる。

・若者・子供向けのアニメやキャラクター、タレント(嵐の櫻井翔)の壁紙、身体障害者向けの配慮、女性向けの授乳室、など、幅広い層の来訪者を意識した取り組みで集客に成功している。

・ご当地名物の串カツ店を中心に周辺に飲食店や土産物店が多く、にぎわいがある。

・スタッフによるビリケン像前の写真撮影サービスの大阪弁での接客が良い。

・大阪の街並みが一望できる。                                          

・庶民的な雰囲気が味わえる街並みが印象的で、これは観光地としての大きな特徴。

・コテコテの大阪土産など、初来訪の観光客に楽しめるものが多くある。

・駅から近く、駅の改札出口にわかりやすく案内板が表示されている。

・通天閣のホームページの新世界のマップはわかりやすく親しみやすくて良い。

 

●通天閣・新世界の現状を視察して、駄目だと思う点(弱み)は、何でしょうか?

・休日で人が多く、通常と順路を変更していたためか、客の誘導や誘導順路表示が不適切で、同じところを何回もまわってしまった。

・通天閣に「また来よう!」という気になるか疑問。

・階段等も多く、混んでいて狭い状況で身体障害者にも楽しめるか疑問である。

・通天閣内は、隙間があれば商品が陳列されておりごちゃごちゃしていて落ち着いた雰囲気がない。

・休日で人が多かったためか、シアタールームは音声のみで映像が消えていた。

・何でもお金が必要な仕掛けとなっていて(小銭投入による運だめし、朱印帳等)、商売っ気が強過ぎる。

・街に少し強引な串カツ店への客引きがいて気分がよくなかった。 

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●通天閣・新世界の現状を視察して、もっとこうして欲しいという点(機会)は、何でしょうか?

・ソファや展望カフェなど、滞在時間を長くする工夫が欲しい。

・夜のデートスポットとして利用できるムード作りが欲しい。

・コインロッカー等、観光旅行客の利便性を意識して欲しい。

・順路をわかりやすくして欲しい。

・トイレを整備して欲しい。

・人との交流を増やす仕掛けが欲しい。

・世界の大温泉スパワールド、周辺の動物園・美術館とのタイアップやセット割引券が欲しい。

・外国語表示・外国語メニューなど、外国人向けの対応を充実して欲しい。

・動物園との提携等、子供が来訪しやすい街作りをして欲しい。

・フェスティバルゲート跡地「あべのハルカス」の2014年春グランドオープンはチャンスとして活かして欲しい。

通天閣・新世界の現状を視察して、今後こうなったら困るという点(脅威)は、何でしょうか?

・一回来たら満足してしまい、飽きられてしまうこと。

・通天閣入口の行列が長過ぎて、混雑で入場できなくなってしまうこと。

・ガラの悪い人など客層が悪化したり、治安が悪くなること。

・フェスティバルゲート跡地「あべのハルカス」の2014年春グランドオープンにより観光客を取られてしまうこと。

・物価(特に飲食費)が上昇して、庶民が近寄りがたくなること。

・若者によるにぎわいやリゾート地化が進むなどして古き良き昭和の雰囲気が薄れていくこと。

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●課題:

・古き良き昭和の雰囲気を維持しつつ、リピートしたくなる仕掛けをいかに作るか。

・大阪ならではのおもてなし(ホスピタリティ)のさらなる充実をいかに図るか。

・通天閣内の広さに制約ある中で、国内外の幅広い来場者が安心して楽しめるように、いかに来場者の利便性を高めるか。

●提案:

・世界の大温泉スパワールド、周辺の動物園等の施設、新世界の飲食・土産店などとの提携関係を強化し、個店ではなく、地域全体として、古き良き昭和のコンセプトを重視した観光ビジネスの企画を開発、実行すること。

・通天閣での期間限定の企画や土産物販売等を充実させ、常に新鮮さと次への期待感を持たせるとともに、年間パスポートや永久パスポートを発行すること。

・「大阪のおばちゃん」を起用して接客・案内を充実するなど、関西屈指の「大阪流おもてなし」の街として、地域コンセプトを確立するとともに、外国人観光客を意識して、外国語表示、ガイド、パンフレットなどの充実を図ること。

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大阪歴史博物館視察レポート

観光を専門とする中小企業診断士で構成している合同会社観光ビジネス研究会では、毎月、外部参加者を募集して地域の観光地を視察し、視察終了後、参加者に記入いただいたアンケートを集計して、観光ビジネスの専門家の視点から、SWOTを活用した現状分析を実施し、課題を抽出して、具体的な提案を実施しております。

今回、第2弾として、大阪歴史博物館の視察を取りあげます。

視察日時:2013年1月13日(日)9:30〜11:00 曇り

視察場所:大阪歴史博物館

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●大阪歴史博物館を視察して、良かったと思う点(強み)は、何でしょうか?

・昔の大阪の雰囲気をリアルにイメージできる映像(生活・町並み等)や実物大のジオラマがあること。

・会場が広く、古代〜中世近世〜近代現代と歴史の幅も広くて内容が充実している。

・子供でも楽しめるコーナー(大極殿基壇を組み立てる立体パズル、奈良時代の官人の服を着る体験、江戸時代の両替商を体験、本物の文楽人形をつかう体験、明治時代の双六で遊ぶ、昔の着物を着る体験、スタンプラリー、クイズコーナー、地層パズル等)を用意している。

・大阪城と難波宮の跡地(公園)の景色が一望できるところがあること。

・写真撮影OKな点(※但し、利用には申請が必要。)

・ホームページや館内の多言語対応に取り組んでいること。

 

●大阪歴史博物館を視察して、駄目だと思う点(弱み)は、何でしょうか?

・展示コーナーなどは、難しい文章が多く、幼児や小学生には退屈な印象である。

・1階のレストランに大阪らしい、こだわりのある食べ物が少ない。

・子供向けのスタンプラリーの賞品が大人向けのメモ帳であること。

・ミュージアムショップ(土産品店)が小さく、購入を刺激するインパクトのある土産がない。

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●大阪歴史博物館を視察して、もっとこうして欲しいという点(機会)は、何でしょうか?

・歴史に詳しくない人、小学生、幼児でもわかるような工夫を凝らして欲しい。

・江戸後期〜明治〜大正〜昭和を中心にしたものを見たい。

・ガイドを充実して欲しい。

・土産品店を充実して欲しい。

・実物大ジオラマをもっと増やして欲しい。

・体験型のコーナーを増やして欲しい。

  

●大阪歴史博物館を視察して、今後こうなったら困るという点(脅威)は、何でしょうか?

・大阪市の財政難による閉鎖。

・マナーの悪い来訪客の増加。

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●課題

・単なる教育施設に留まらず、観光客を受け入れるための仕組みの構築が必要である。

(博物館は観光客にとって、その都市について知る絶好の施設であるとの認識を持つ。)

・歴史に詳しくない人、幼児、小学生向けに楽しめるようなイベント・仕掛けの充実が必要である。

・外国人観光客に大阪の文化をわかりやすく伝えることが必要である。

 

●提案

・ファミリー層向けの歴史体験学習の充実と展示内容に興味を引く仕掛けづくりに取り組むこと。

 (土日祝日の体験メニューの増加など、来館日・来館ターゲット層に応じた対応の構築)

・外国人向け対応可能なスタディツアーの企画・開発と受け入れ体制の整備に取り組むこと。

(外国語対応のガイドの常時配置、外国人個人客に対する音声ガイドの無料化等)

・インバウンドが増加している東アジア(韓国、中国、台湾等)に関心のある内容を展示し、土産品の充実に取り組むこと。

(東アジア諸国との交流の歴史、その史跡、文物の紹介、大阪の核となるオリジナル土産品の開発等)

大阪城天守閣視察レポート

新メニューの『地域観光視察レポート』が始まります!

観光を専門とする中小企業診断士で構成している合同会社観光ビジネス研究会では、毎月、外部参加者を募集して地域の観光地を視察し、視察終了後、参加者に記入いただいたアンケートを集計して、観光ビジネスの専門家の視点から、SWOTを活用した現状分析を実施し、課題を抽出して、具体的な提案を実施しております。

今回、第1弾として、大阪城天守閣の視察を取りあげます!

視察日時:12月16日(日)9:30〜11:00 曇り

視察場所:大阪城天守閣

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以下、視察アンケートを集計結果です。

●大阪城天守閣を観光して、良かったと思う点(強み)は、何でしょうか?

・抜群の知名度がある。

・外国人観光客が多い。

・駅から近い。

・天守閣が壮麗な概観である。

・8階から大阪の町並みや周辺の山々が一望できる。

・朝鮮出兵時のことを抑えてあるのは良い(逆の見方もあるが)。

・天守閣回りの広大な公園となっており、すがすがしい、天守閣が大阪観光のシンボル的存在。

・豊城園の「きつねうどん」は割合良かった。

・試着体験は外国人観光客や子供にとって楽しい。

・金のシャチホコがきらびやかで良い。

・シアターで学べる

●大阪城天守閣を観光して、駄目だと思う点(弱み)は、何でしょうか?

・6階〜8階(展望台)まで階段しかなく、一部バリアフリーがなっていない。

・外国人向けのサービス(音声ガイド等)が充実していない。

・音声サービスなどの案内がわかりにくい。

・1つ1つの展示物の説明が細か過ぎてわかりにくい。

・土産物でこれというものがない。

・シアターは最初に見せるべき。

・5階に到着早々、悲惨な夏の陣の展示をしていること。

・食事場所に選択肢が少ない。

・駅が遠い。

・冬は寒い。

・足腰にこたえる。

・天守閣までの道案内が分かり辛かった。

●大阪城天守閣を観光して、もっとこうして欲しいという点(機会)は、何でしょうか?

・歴史的展示を晴れやかなことからすべき。

・コンセプトが不明確であり、明確化した方が良い。

・音声ガイドは味気なく、充実した方が良い。

・からくり映像の発想は良いが、待たなければ見られないので、随時見られるようにすべき。

・外国人観光客向けのサービス(試着体験・音声ガイド・外国人が喜ぶ土産等)を拡充した方が良い。

・外国人観光客向けの土産があった方が良い。

・土産・飲食施設がもっとあった方が良い。

・大阪の歴史を訴求して欲しい。

・大阪市立博物館を活用した方が良い。

・案内文を一言で表すなど、わかり易くして欲しい。

・近隣の公園の一角に大阪の伝統的な物産・飲食が味わえる○○村のような施設があれば良い。

・弁当売り場を探している観光客がいた。

・体験サービスを増やして欲しい。

・天守閣へ行くまでの案内看板などに工夫をして欲しい。

・現行の入場料600円を1,000円にしても良いので、健全な経営環境を整えて欲しい。

●大阪城天守閣を観光して、今後こうなったら困るという点(脅威)は、何でしょうか?

・大阪の高層建物が増えて見晴らしが悪くなること。

・混み合って並ぶ状態になったら困る。

・経営難による閉鎖(倒産)

下記、天守閣内にあった金のシャチホコと虎です。

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以下、観光ビジネスを専門とする中小企業診断士による課題の抽出と提案です。

●課題

・抜群の知名度がある中で、展示コンセプトがわかりにくく、外国人観光客ターゲットに対してのサービスが必要である。

・駅から徒歩15分以上かかり、天守閣までの道案内がわかりにくいなど、アクセス面の改善が必要である。

・天守閣内外に、大阪の伝統的な土産・飲食サービスの拡充が必要である。

●提案

・大阪城の歴史や豊臣秀吉のことを外国人観光客向けに、さらにわかりやすく明示すること。

・案内板表示をわかりやすくするとともに、駅から天守閣までの小型送迎車のサービスを提供すること。

・旧大阪市立博物館を『天下の台所ミュージアム』に改名し、おしゃれなイメージで飲食施設や伝統的な食体験サービスを設営すること。

下記、旧大阪市立博物館(閉鎖中)です。

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